JR北海道は10月14日、札沼線(学園都市線)・あいの里公園~石狩太美間に新駅(当別町)を設置すると発表した。同日夜に当別町内で説明会が開かれる。
新駅は札幌駅から約20km、あいの里公園駅から約2.9km、石狩太美駅から約1.4kmの地点に設けられるとみられる。駅予定地の北西約260mには、製菓企業「ロイズコンフェクト」のロイズふと美工場がある。
JR北海道によると、新駅は当別町とロイズコンフェクトの請願駅(駅の設置を要望する自治体や企業などが建設費を負担する駅)として整備。単式ホーム1面1線の構造で、6両編成に対応したホームと待合施設、スロープを設ける。このほか、当別町が駅前広場を整備。バス・タクシー・一般車の乗り場や、パーク&ライド駐車場、駐輪場、トレイを設ける。
新駅と駅前広場の説明会は、10月14日の19時から西当別コミュニティーセンターで行われる予定。定員は70人で、定員に達した場合は町外の人は参加できない場合がある。
ロイズふと美工場では拡張工事が行われており、工場見学などの集客機能が強化される予定。このため、ロイズコンフェクトは来場者の交通手段として新駅の整備を要望し、JR北海道が調査と概略設計を進めてきた。
札沼線は5月7日付けで北海道医療大学~新十津川間が赤字ローカル線として廃止されたが、新駅予定地を含む桑園~北海道医療大学間は札幌圏の通勤路線で、利用者が多い。2019年度の1日平均通過人員(旅客輸送密度)は、北海道医療大学~新十津川間が71人だったのに対し、桑園~北海道医療大学間は1万7552人だった。