鉄道・運輸機構は4月8日、北海道新幹線・新函館北斗~札幌の工事で「野田追トンネル」が貫通したと発表した。全17本のトンネルのうち10本の掘削が完了した。

野田追トンネルは新函館北斗~新八雲(仮称)に整備されるトンネルの一つ。全長8225mで工区は新函館北斗寄りの南工区と新八雲工区の北工区に分かれ、南工区の掘削が先に完了していた。鉄道・運輸機構によると4月8日、八雲町の住民が見守るなかで貫通したという。

トンネルの掘削率は3月1日時点で83%。掘削が完了したトンネルは新函館北斗寄りから二股・磐石・立岩・幌内・豊野・国縫・昆布・宮田・ニセコの9本で、今回の野田追トンネルの貫通で10本の掘削が完了した。
一方で新函館北斗~新八雲の渡島トンネルと長万部~倶知安の羊蹄トンネル、新小樽(仮称)~札幌の札樽トンネルで工事が難航。開業は早くても2038年度末の見込みになっている。
《関連記事》
・北海道新幹線の札幌延伸「少なくとも8年延期」さらに遅延も 開業時期は依然不透明
・北海道新幹線「長さ6両分のレール」貨物列車で輸送 九州の製鉄所から直接搬入