JR四国は来年2025年2月に予讃線の八幡浜~宇和島34.8km(愛媛県)で日中時間帯の集中工事を実施する。これに伴い平日の5日間、日中の列車を全面的に運休する。
運休日は2月12・13・18~20日。9時ごろから15時ごろにかけて合計14本を運休する。下りは八幡浜発8時58分~14時12分の特急「宇和海5・7・9・11・13・15号」6本と普通列車1本を運休。上りは宇和島発9時53分~14時56分の特急「宇和海10・12・14・16・18・20号」6本と普通列車1本を運休する。
これに伴い、代行バスを八幡浜~宇和島で運行。運行本数は上下各6本で、いずれも八幡浜駅で松山方面からの特急「宇和海」との連絡を図る。ただし当時の道路状況によっては連絡を取れない場合がある。また、途中経由地は卯之町駅のみ。それ以外の駅は停車しない。
工事の内容は道床バラスト交換や沿線樹木の伐採、防災工事に伴う材料運搬、分岐器の検査など。JR四国は列車の運休を伴う日中時間帯の運休について、「労働人口の減少に伴い線路設備の保守を行う作業員の確保が困難となりつつある中、老朽化した線路設備の改良工事や防災工事を効率的に進めるとともに作業員の働き方改革を図るため」としている。
予讃線・八幡浜~宇和島の1日の運行本数は、特急「宇和海」が上下計32本で普通列車は上下計15本。この区間を含む松山~内子・新谷~宇和島の輸送密度は1989年度が3965人だったのに対し、昨年度2023年度は約4割減の2353人に縮小している。
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