西武鉄道の池袋駅と豊島園駅「英国風」に 『ハリポタ』テーマパーク整備で



西武鉄道は3月25日、池袋駅と豊島園駅をリニューアルすると発表した。英国の映画『ハリー・ポッター(ハリポタ)』シリーズのテーマパークが豊島園駅の隣接地にあった遊園地「としまえん」跡地に整備されるのにあわせ、英国風にアレンジする。

ロンドンのキングスクロス駅。【撮影:草町義和】

池袋駅は豊島園行きの列車がおもに発着する1・2番ホームをリニューアル。英国の首都ロンドンにある鉄道ターミナル・キングスクロス駅を参考に改修する。映画制作の魅力を堪能できるテーマパークへの玄関口にふさわしい意匠を施すという。

池袋駅1番ホームのリニューアルイメージ。【画像:西武鉄道】
池袋駅2番ホームのリニューアルイメージ。【画像:西武鉄道】
池袋駅階段のリニューアルイメージ。【画像:西武鉄道】

豊島園駅は現在ある駅舎の駅前広場側に新しい駅舎を整備。鉄骨2階建てで1階に改札・駅務室・トイレ、2階に駅務室と倉庫などを設ける。自動改札機は2台増やして5台に。駅舎外装の2階には光の演出ができるよう、ガラスの室内側にLEDを取り付ける。デザインコンセプトは「イマジネーションが日常に溶け込む駅」で、同駅の利用者の日常に「少し非日常のエッセンス」を加えるという。

豊島園駅の新駅舎イメージ。【画像:西武鉄道】

ホームは『ハリポタ』に登場する「ホグワーツ魔法魔術学校」の最寄駅「ホグズミード駅」をイメージし、赤をベースにしたデザインで改修。このほか、としまえんで使われていたベンチや電話ボックス、模型列車の機関車をリメイクして設置する。

豊島園駅ホームのリニューアルイメージ。【画像:西武鉄道】

駅前広場も駅舎の建替にあわせて再整備する。練馬城址公園との連続性を考慮した舗装とし、地域の玄関口として親しまれる広場を目指すという。

豊島園駅の新駅舎(右奥)と駅前広場(手前)の再整備イメージ。【画像:西武鉄道】

としまえんは2020年8月に閉園。跡地には『ハリポタ』の映画制作をテーマにしたテーマパーク「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京 ‐メイキングオブハリー・ポッター」が整備される計画で、2023年にオープンする予定だ。

池袋・豊島園両駅のリニューアル工事は夏から2023年春まで行われる予定。西武鉄道は「スタジオツアー東京への玄関口となる池袋駅と最寄り駅の豊島園駅を、お客さまの期待感・高揚感を高める空間に創り上げます」としている。

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