万葉線のICOCA導入「2024年9月28日」定期券も移行 当面は運賃割引



万葉線(富山県)の運営会社とJR西日本は8月28日、JR西日本の交通系ICカード「ICOCA」が9月28日から万葉線で利用できるようになると発表した。万葉線の定期券を搭載したICOCAも発売される。

万葉線の電車。【撮影:草町義和】

ICOCAが利用できるようになるのは万葉線・高岡駅~越ノ潟12.9kmの全線。乗車時と降車時にチャージされたICOCAを電車内の入場機と出場機にタッチすると、乗車区間の運賃が自動的に精算される。SuicaなどICOCA以外の全国交通系ICカードも利用可能だ。

万葉線の定期券とストアードフェア機能を併せ持った「万葉線ICOCA定期券」も9月28日から発売。定期券の利用区間などを券面に表示しないタイプで、IC定期券の発行時に定期券の利用区間などを印字した控えを別途発行する。あいの風とやま鉄道のICOCA定期券との併用は来年2025年4月以降に利用できるようになる。

万葉線ICOCA定期券のイメージ。券面に定期券の情報は表示されず、代わりに定期券情報を印字した控えが発行される。【画像:万葉線・JR西日本】

これに伴い、定期券は全種類を「万葉線ICOCA定期券」に移行して紙券での発行を終了。紙券の回数券も「シニアお出かけ回数券」を除き発売を終了する。

また、2025年3月31日まで導入記念キャンペーンを実施。当面はICOCAやSuicaなど全国交通系ICカードでの利用に対し運賃を10%割り引くほか、万葉線でICOCA定期券を購入した人に対し代金を一律500円引き(初回のみ)で販売する。

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