富山県の高岡市と射水市を結ぶ万葉線の運営会社とJR西日本は6月25日、JR西日本の交通系ICカード「ICOCA」を導入すると発表した。定期券は四日市あすなろう鉄道(三重県)などのICOCAと同様、券面に表示されないタイプになる。
サービス開始時期は9月下旬の予定。万葉線の全線で利用できる。チャージによる利用はICOCAのほかSuicaなど全国相互利用サービスに対応した交通系ICカードでも利用できる。
定期券とチャージ利用の機能を併せ持つIC定期券「万葉線ICOCA定期券」も発売。万葉線の定期利用区間はICカード券面には表示されず、IC定期券発行時に発行される定期券内容の控えに印字される。万葉線ICOCA定期券と他社定期券を1枚のICOCAにまとめた場合も券面には他社の定期券情報のみ表示され、万葉線の定期利用区間は控えに印字される。
ICOCAカードと万葉線ICOCA定期券は万葉線の本社(米島口停留場付近)や加越能バス乗車券センター(高岡駅停留場付近)、クロスベイ新湊窓口(第一イン新湊 クロスベイ前駅付近)で発売。チャージは万葉線の電車内やJR西日本・あいの風とやま鉄道の券売機、コンビニエンスストアなどでも可能だ。
万葉線は高岡駅~越ノ潟駅の12.9kmを結ぶ路面電車。線名と同名の第三セクター会社が運営している。高岡駅でJR城端線・JR氷見線・あいの風とやま鉄道線に連絡。終点の越ノ潟駅では富山新港を横断する富山県営渡船に連絡している。
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