万葉線の西新湊駅「5度目の改称」近くの観光施設・ホテルの名称が合体



万葉線の運営会社は8月21日、西新湊駅(富山県射水市)を「第一イン新湊 クロスベイ前駅」に改称すると発表した。改称日は9月1日。「西新湊」の表記がある定期券は改称後も使用期限までそのまま使える。

万葉線の路面電車。【画像:ハム蔵/写真AC】

「クロスベイ」は駅の近くにある射水市の複合交流施設「クロスベイ新湊」にちなむ。「第一イン新湊」はネーミングライツによるもので、阪急阪神第一ホテル系列のホテル。3月にクロスベイ新湊の隣接地に移転オープンした。

万葉線は、あいの風とやま鉄道線やJR城端線・氷見線が乗り入れる高岡駅と富山新港の越ノ潟駅を結ぶ12.9kmの路面電車。西新湊駅は1933年、中学校前駅として開業した。

戦後の1949年には西新湊駅に改称されたが、1985年に新湊市役所前駅に再び改称。しかし2005年、新湊市が周辺の町村と合併して射水市となったことから、射水市新湊庁舎前駅に改称された。

2016年には射水市役所の新庁舎が完成して新湊庁舎が廃止されたため、駅名も西新湊駅に戻っていた。駅名改称は「第一イン新湊 クロスベイ前駅」で5度目になる。

※誤記を修正しました。(2023年8月23日17時42分)

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