ユーカリが丘線の運営会社「山万」ミャンマーにホテル 初の海外事業



千葉県佐倉市のニュータウン「ユーカリが丘」の開発会社で、同ニュータウン内の鉄道路線(ユーカリが丘線)も運営している山万のミャンマー現地法人は2月17日、ミャンマー最大都市のヤンゴンに日本式ホテル「ウィシュトンホテル・ヤンゴン」をオープンする。山万グループが海外事業に進出するのは、これが初めて。

ユーカリが丘線を走る列車。【撮影:草町義和】

ホテルの場所は「ヤンゴンの中でも成長が著しく今後の発展が期待される」(山万)というヤンキン地区で、ヤンゴン国際空港とダウンタウンの中間。日本企業が集まるティラワ経済特区までは、ダウンタウンの渋滞を迂回して車で1時間かかる。

客室は91室で、スーペリア・デラックス・スイートの3種類。46室は長期滞在利用が可能なキッチン・電子レンジ・洗濯機付きだ。日本からの出張者をおもなターゲットとし、日本語を話せるスタッフを配置する。

山万グループはユーカリが丘でホテルを運営。また、1997年に経営破綻したビジネスホテルチェーン「法華クラブ」の再建を支援して傘下に収めている。山万はこれらホテルの経営ノウハウをヤンゴンのホテルに採り入れたという。

山万は1951年、大阪の繊維卸売会社として設立。のちに不動産業に進出し、1971年からユーカリが丘の開発に着手した。ユーカリが丘内を周回するゴムタイヤ式の新交通システムも整備し、1982年から1983年にかけてユーカリが丘線として開業した。