カナダで旅行者向けの政策「カナダ・ストロング・パス」が6月20日から始まった。観光地や鉄道の利用料が若年層に限り無料、または割引になる。4月の総選挙で勝利した与党の公約に基づくもの。
カナダの国営旅客鉄道サービス「VIA鉄道」の場合、17歳以下は大人が同伴する場合に限り、カナダ全土の路線でエコノミークラスを無料で利用できる。18～24歳はエコノミークラスの運賃が25％引きだ。無料・割引期間は9月2日まで。
カナダの隣国の米国では「カナダは米国51番目の州になればいい」などと発言していたドナルド・トランプ氏が1月に大統領に就任。3月には米国がカナダなどに関税を発動し、カナダも対抗措置を取るなど両国の関係が悪化した。
カナダ与党の自由党は「トランプ大統領がカナダの経済と主権を脅かすなか、カナダ国民は団結して、この美しい国の魅力を知り、祝うための新たな方法を模索している。多くのカナダ人が米国への旅行を控え、代わりに国内で思い出を作り、カナダへの誇りを示している」とし、総選挙前に「カナダ・ストロング・パス」の実施を公約として発表していた。
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