オーストラリアのビクトリア州政府は5月19日までに、18歳未満の青少年について州内の公共交通運賃を無料にすると発表した。高齢者も週末の運賃を無料にする。

18歳未満の運賃無料化は来年2026年1月1日に開始。ビクトリア州の公共交通ICカード「MyKI」で、現在の年間学生パス(755オーストラリア・ドル=約6万9900円)に代わる青少年向けMyKIを新たに発行する。発行手数料は5オーストラリア・ドル(約463円)で、18歳の誕生日まで有効。このカードを使えばビクトリア州内の鉄道や路面電車、バスなどの公共交通を無料で利用できる。
このほか、60歳以上を対象にした高齢者向けMyKIも、2026年1月1日から週末限定で公共交通を無料で利用できるようにする。平日は従来通り所定運賃の半額で公共交通を利用できる。

ビクトリア州はオーストラリア南東部に位置する州で、州都はメルボルン。18歳未満の運賃無料化は家計負担軽減策の一つで、同州は100万人以上の若者とその家族が無料化の恩恵を受けられるとしている。高齢者の週末無料化は観光業の活性化を図る狙いもある。
《関連記事》
・小田急電鉄の子供運賃「一律50円」2022年春から 常時実施は全国初
・つくばエクスプレス「200円均一」「1カ月5000円均一」子供運賃を大幅値下げ