オーストリア連邦鉄道(ÖBB)は9月29日、夜行列車「ナイトジェット」について、ウィーン(オーストリア)~パリ(フランス)とベルリン(ドイツ)~パリの2区間で運行を終了すると発表した。12月14日のダイヤに改正にあわせて廃止される。

ÖBBによると、フランス政府が夜行列車に対する財政支援を終了。これにより共同運行事業者であるフランス国鉄(SNCF)のグループ企業が撤退するため、運行を終了するという。ウィーン~ブリュッセル(ベルギー)のナイトジェットは2026年も引き続き運行する。
ナイトジェットはドイツの夜行列車「シティナイトライン(CNL)」を引き継ぐ形でÖBBが2016年から展開している夜行列車。オーストリアを中心に欧州各国を結ぶ区間で運行されている。
ÖBBは今後について「当社はウィーン~アムステルダムやミュンヘン~ローマなど、欧州最大の夜行列車運行会社であり続ける。将来的には新型車両を導入して夜行列車サービスへの継続的な投資を行い、既存路線の収容力と快適性を向上させる」としている。
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