チェコの総合メーカー「シュコダグループ」は10月17日、夜行列車の新コンセプト「Sleep in Motion」を発表した。「見た目より広く感じる」という鉄道車両用の寝台を開発し、輸送力を維持しつつ快適性の向上を目指す。

発表されたイメージによると、寝台カプセルを斜め向きで並べる形。寝台は長さが200cm、幅が最大85cmで、高さは90cmを確保する。窓はすべての寝台カプセルに設置し、緊急脱出用の出口を兼ねる。客室内に手荷物スペースを設けるほか、寝台の下にも荷物入れを設置。充電用のコンセントなども設置する。






欧州では近年、飛行機や自動車より二酸化炭素(CO2)の排出量が少ないとして、衰退傾向にあった夜行列車を復活させる動きが高まっている。新型車両の導入も行われている。
欧州の従来の寝台車は3段式2組の6人用個室寝台車や2段式2組の4人用個室寝台車が一般的だったが、シュコダグループは「6人用は定員を最大化するが快適性が犠牲になる、4人用は快適だがスペース効率が低下する」とし、「Sleep in Motion」は定員を維持しつつ快適性やプライバシー確保、運用効率の向上を図れるとしている。
《関連記事》
・ニュージーランド航空「空飛ぶ3段式B寝台」2024年にデビューへ
・欧州夜行列車「ナイトジェット」新型車両デビュー まずオーストリア~ドイツ