JR西日本は7月6日、全国各地の住居を定額で利用できるサービスを提供している会社と連携し、「JR西日本×住まいサブスク」と題した実証実験を実施すると発表した。
全国定額制住居サービスを提供しているアドレス社(月額利用料は一人につき税別4万円から)と、カブクスタイル(月2泊で月額3000円、1カ月泊まり放題で月額8万2000円)の会員を対象に、JR西日本は月額制の割引切符を発売する。実証実験の募集期間は7月6日~10圧10日、実施期間は9月1日~11月30日。
アドレス社会員向け「岡山2往復プラン」の場合、新大阪~岡山・児島・倉敷間が1カ月あたり4回(2往復分)で1万2000円。所定の片道運賃・料金の合計は新大阪~岡山間が5610円で、4回なら2万2240円になるため、約1万円安くなる。
アドレス社は、所定の月額料金を支払えば、全国各地の保有・提携住宅が住み放題になるサービスを提供。今回の実証実験は、岡山県内や広島県内などの施設を対象に実施する。カブクスタイルも同様のサービスを提供しており、広島県内や和歌山県内の施設を対象に実証実験を実施する。
JR西日本は、新型コロナウイルスの影響でリモートワークやテレワークが推進されるなか「好きな場所で自由に働くことや、ひとつの地域に留まらず、複数の拠点を持つ暮らし方」が注目されているとしている。同社は定額制の全国住居利用サービスの会員向けに割引切符を発売することで、これらの「新しい暮らし方」を実践している人たちの移動需要を取り込みたいという狙いがあるとみられる。