近鉄駅「パタパタ」レトロな反転フラップ式表示機のミニチュア



近鉄は反転フラップ式表示機のミニチュア「STAR★FLAP」を発売する。300個の受注生産でシリアルナンバー入り。

反転フラップ式表示機のミニチュア「STAR★FLAP」。【画像:近鉄】

実際に反転フラップ式表示機を製造しているメーカー「星光」が製作し、オリジナルボックスが付く。発売額は3万5000円(送料着払い)。7月14日10時からインターネット上の特設ウェブサイトで予約を受け付ける。予約期間は8月31日までだが完売次第、発売を終了する。商品の発送時期は8月下旬の予定。

反転フラップ式の案内表示機は、文字を上下に分けて印刷した複数の薄い板を回転させることで、案内を表示する装置。回転時にパタパタと音を立てることから「パタパタ」とも呼ばれる。

近鉄奈良線の東生駒駅にある反転フラップ式の案内表示機。【撮影:草町義和】

日本の鉄道駅では1950年代から列車の種別や行き先、発車時刻などを案内する装置として普及したが、近年はLEDやLCDによる案内表示機の普及で減少。関東の鉄道駅では京急川崎駅に設置されていたものを最後に2022年2月までに姿を消したとされている。近鉄ではいまも反転フラップ式の案内表示機を設置している駅があり、レトロな雰囲気を醸し出している。

近鉄は今回のミニチュアの発売を「第1弾」としており、今後も第2弾、第3弾の発売を計画しているとみられる。

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