日豊本線「磯新駅」駅名の募集始まる 竜ケ水~鹿児島、近くに尚古集成館



鹿児島の経済団体や鹿児島市で構成される「磯新駅設置協議会」は10月16日から、日豊本線に整備される磯新駅(仮称)の名称の募集を始めた。

磯新駅の予定地の近くにある世界文化遺産の尚古集成館。【画像:ハダシスト/写真AC】

募集しているのは鹿児島市吉野町磯地区に整備される磯新駅の開業時の駅名。漢字・ひらがな・カタカナで8文字以内(「駅」は除く)であること、同一駅名がないこと、親しみやすく分かりやすい名前であることが条件になる。

応募できるのは鹿児島県内に在住している人。「JR『磯新駅』設置プロジェクト」ウェブサイトで応募を受け付けている。応募期間は11月30日17時まで。

協議会は「応募された駅名は、応募数による決定ではなく、ご応募いただいたすべての駅名から新しい駅にふさわしい名前を選考します」としている。選定した駅名をJR九州に提案し、その後、同社が駅名を決める。

磯新駅は日豊本線・竜ケ水~鹿児島に計画されている新駅。予定地の近くには世界文化遺産に登録された尚古集成館などがあり、尚古集成館前の海側に4両編成に対応した長さ92mのホームを設置する。開業は2024年度の予定。磯新駅の整備にあわせ、近接する国道10号の拡幅も行われ、左折専用レーンが設けられる。

磯新駅の位置。【画像:国土地理院地図、加工:鉄道プレスネット】
磯新駅の予定地とその周辺。駅の整備にあわせ国道の拡幅も行われる。【画像:磯新駅設置協議会】
磯新駅の整備イメージ。4両編成に対応した長さのホームが設けられる。【画像:磯新駅設置協議会】

周辺の道路渋滞の悪化などを受け、地元経済界などが2016年に新駅の整備を鹿児島市に提案していた。

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