日豊本線「磯新駅」どこまで進んだ? 鹿児島市が進展状況明らかに



鹿児島市は3月1日、磯地区に新設する日豊本線の「磯新駅(仮称)」について、計画の進展状況などを明らかにした。

磯新駅の位置(赤)。【画像:国土地理院地図、加工:鉄道プレスネット】

磯新駅は鹿児島市や鹿児島県、経済団体で構成される設置協議会が事業主体となり、昨年2021年3月に設置協とJR九州が覚書を交換している。鹿児島市の観光交流局長は3月1日、その後の進展状況について市議会で答弁した。

それによると、設置協は国土交通省に対し、新駅予定地周辺の国道10号や交差点の改良に関する要望活動を6月に実施。10月にはJR九州と鉄道施設の設計に関する費用やスケジュールなどについて、2022年度までの基本協定を締結した。現在、JR九州が鉄道施設の基本設計に取り組んでいるという。

鹿児島市は来年度2022年度の当初予算案で、磯新駅設置促進事業(1040万5000円)を計上。鉄道施設の基本・実施設計にかかる設置協への負担金を盛り込んだほか、駅前広場の基本設計と実施設計を行う。

過去の調査で制作された磯新駅(中央)の設置イメージ。【画像:磯新駅検討調査に関する協議会】

磯新駅は日豊本線の竜ヶ水~鹿児島間に設けることが計画されている新駅で、隣接駅からの距離は竜ヶ水駅から4.8km、鹿児島駅から2.1km。近くには世界文化遺産の旧集成館や仙巌園(磯庭園)などがある。周辺整備も含めた事業費は約6億円。2022年度の実施設計と2023年度の着工を経て、2024年度の開業を目指す。

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