東急「100周年トレイン」登場 まず目黒線3020系、7月頃に「変化」



東急電鉄は4月10日、車両基地の元住吉検車区(川崎市中区)で特別企画列車「東急グループ100周年トレイン」を報道関係者に公開した。目黒線を皮切りに運行され、ほかの路線でも4月29日までに順次運行を開始する。

報道関係者に公開された「東急グループ100周年トレイン」。【撮影:鉄道プレスネット】

公開されたのは「100周年トレイン」として装飾された、目黒線の新型車両「3020系」の第3121編成(6両)。100周年記念ロゴマークをモチーフにしたラッピングで車体側面の上側を装飾したほか、先頭部にヘッドマークを貼り付けた。車内は1922年の創立から現在までの東急グループの歴史や、東急線を走行した歴代の車両を紹介するポスターなどが掲出された。

目黒線「100周年トレイン」の側面。上側をラッピングしている。【撮影:鉄道プレスネット】
車内は東急グループの歴史を紹介するポスターを掲出。【撮影:鉄道プレスネット】
歴代の車両を紹介したポスターもある。【撮影:鉄道プレスネット】

目黒線では現在、編成の8両化が進められている。東急電鉄の担当者によると、「100周年トレイン」として装飾された第3121編成も7月頃には増結し、8両編成になる模様だ。

目黒線の「100周年トレイン」は3020系の第3121編成。6両編成だが7月頃に8両編成化される模様。【撮影:鉄道プレスネット】

「100周年トレイン」はこどもの国線を除く計7路線で順次運行を開始する予定。各線の「100周年トレイン」の車両と運行開始日は次の通り。

目黒線(3020系):4月10日
池上線(7000系):4月13日
田園都市線(2020系):4月17日
世田谷線(300系):4月20日
東横線(5050系):4月25日
東急多摩川線(7000系):4月27日
大井町線(9000系):4月29日

各線とも1編成を「100周年トレイン」とする。車内ポスターはすべての「100周年トレイン」で掲出するが、車体ラッピングを施すのは目黒線・田園都市線・東横線・大井町線の4路線のみ。東急グループによると、東急電鉄の7路線で同一の特別企画列車を運行する取組は過去最大規模という。

目黒線の「100周年トレイン」は12時20分、田園調布発→目黒行きの臨時列車として運行。これに先立ち田園調布駅前で出発式が行われた。

田園調布駅で行われた出発式。【撮影:鉄道プレスネット】

東急グループは1918年に渋沢栄一などが設立した住宅地開発会社「田園都市」が起源。100年前の1922年9月2日、田園都市社の鉄道部門を分離、独立させる形で目黒蒲田電鉄が設立された。今年2022年9月2日に100周年を迎えることになる。

同社は1923年に目蒲線(現在の目黒線・目黒~多摩川間と東急多摩川線)を開業。その後も鉄道院(現在の国土交通省に相当)出身の五島慶太のもとで発展し、池上電気鉄道(現在の池上線)や東京横浜電鉄(旧・現在の東横線)など周辺の鉄道会社を次々に買収して路線網の拡大を図った。社名は東京横浜電鉄(新)を経て1942年に東京急行電鉄に改称。「東急」という略称が定着した。

2019年、東京急行電鉄は東急に改称。鉄道部門を東急電鉄として分離し、東急はグループの中核企業としての位置付けを強めた。同グループは2021年3月末時点で230社5法人。交通・不動産・生活サービス・ホテル・リゾートの各事業を展開している。

田園調布駅を発車する「100周年トレイン」の目黒行き臨時列車。【撮影:鉄道プレスネット】

東急グループは4月からの1年間を「100周年期間」と位置付け、今後もさまざまな取組を予定しているとしている。

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