JR東日本の盛岡支社は9月2日、運転を見合わせている山田線の被害状況などを発表した。9月中には一部再開し、全線再開までにおおむね2カ月かかる見込み。
山田線は8月27日の大雨で大きな被害が発生し、盛岡~宮古102.1kmの全線で運転を見合わせている。盛岡支社によると、被害が発生したのは山岸~区界の23カ所。このうち上米内~区界の第2外山トンネルや第2大志田トンネルでは入口に土砂が流入したという。代行バスは運行されてないが、並行して走るバスによる振替輸送が行われている。
盛岡支社は被害状況の確認と工事計画の検討が進んだとして、再開時期の見込みも発表した。盛岡~上米内はおおむね2週間を見込んでおり、9月中旬ごろには再開するとみられる。全線の運転再開はおおむね2カ月の見込み。11月上旬には運転を再開できる状態になるとみられる。
山田線は落葉などによる大幅な遅延が頻発していることから、今年2024年秋は10月15日~11月15日の1カ月間、上米内~川内の終日運休と川内~宮古の一部列車運休が計画されている。仮に11月上旬に全線で運転を再開できる状態になっても長期の計画運休とかぶるため、実際に全線で運転を再開するのは11月16日からになりそうだ。
※追記(2024年9月11日4時26分)
盛岡~上米内は9月15日始発から運転再開の予定。
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