JR東日本・JR西日本のグランクラス・グリーン車「値上げ」JR旅客6社共通の水準に



JR東日本・JR西日本の2社は10月26日、東北・山形・秋田・上越・北陸の各新幹線とJR東日本の在来線特急のグリーン料金・グランクラス料金を改定すると発表した。2022年春に値上げする。

北陸新幹線のグランクラス(金沢延伸開業前の報道公開)。【撮影:草町義和】

グリーン料金は100kmまでが現行1050円のところ、250円値上げして1300円に。701km以上はいまより1360円高い6600円になる。すべての距離帯で値上げになるが、2社は601kmから700kmまでの料金について、JR旅客6社共通のグリーン料金より低廉な価格を設定するとしている。

このほか、「成田エクスプレス」のグリーン車は距離にかかわらず現行2100円のところ、700円値上げの2800円に。新幹線でJR東日本~JR西日本またはJR東日本~JR北海道にまたがる区間のグリーン料金は、それぞれの区間に対して算出したグリーン料金を合算した額になる。在来線特急でJR東日本~JR他社にまたがる区間のグリーン料金は変更しない。

グランクラス料金も同じ幅で値上げする。飲料・軽食ありの場合、100kmまでが250円値上げの6540円、701km以上は1360円値上げの1万1840円だ。

伊豆方面の特急「サフィール踊り子」は、プレミアムグリーンのグリーン料金が100kmまでで250円値上げの2800円。200kmまでは700円値上げの4300円だ。グリーン個室は4人用が現行より2800円高い1万1200円に。6人用は4200円高い1万6800円になる。

2社によると、現行料金はJR東日本が東北新幹線・盛岡~八戸間を延伸開業(2002年)した際、利用促進を目的に値下げを行ったものがベース。今回、一部の距離帯を除きJR6社共通のグリーン料金(JR各社にまたがる場合のグリーン料金)と同等の水準に改定する。グランクラス料金と「サフィール踊り子」グリーン料金も、ベースとなるグリーン料金が変わることから改定するという。

2社はグリーン・グランクラス料金の値上げについて「お客さまのご利用状況および経営環境の変化」を踏まえたとしている。

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