JR九州の在来線特急料金「値上げ」来年4月から 割引切符「現時点」で見直し予定なし



JR九州の在来線特急「ソニック」。【画像:忍者くん/写真AC】

JR九州は8月3日、在来線特急の特急料金を来年2022年4月1日乗車分から見直すと発表した。「新型コロナウイルス感染症によるお客さまの減少及び弊社を取り巻く経営環境の変化」を受け、値上げする。

所定の自由席特急料金は、25kmまでの区間を500円とし、いまより190円値上げする。100kmまでは250円高い1200円、200kmまでは790円高い2200円、300kmまでは880円高い2400円。301km以上は920円値上げの2600円だ。自由席の特定特急料金も80~190円値上げして500~600円になる。

自由席特急料金・特定特急料金の現行額と見直し額。【画像:JR九州】

指定席特急料金は現在、自由席特急料金か特定特急料金に530円を加算した金額としているが、2022年4月1日以降の対象日(4月1~5・28~30日、5月1~6日、7月21日~8月31日、12月25日~1月10日、3月21~3月31日)は730円を加算した額にする。

このほか、特急「あそぼーい!」の展望席(パノラマシート)と「白いくろちゃんシート」、特急「かわせみ やませみ」の「やませみベンチシート」の対象日の利用は現在の加算額が740円だが、これも加算額を200円高い940円にする。

博多~大分間の場合、普通運賃(3740円)と特急料金の合計額は、見直し前が自由席で5150円、指定席で5680円。見直し後は自由席が5940円、指定席が6470円(対象日は6670円)になる。790円(対象日は990円)の値上げだ。

「ジパング倶楽部」割引など、通常の特急料金から30%などの割引をして発売している割引切符の発売額も、この見直しで変更される。一方、特急定期券「エクセルパス」や「九州ネットきっぷ」「2枚きっぷ」「ハロー自由時間パス」などの割引切符の発売額は「現行の価格から現時点において変更の予定はありません」としている。

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