北海道新幹線「貨客混載」来年1月から実車検証 新幹線で宅配荷物を輸送、時間が短縮



JR北海道と佐川急便の2社は12月24日、北海道新幹線を使った貨客混載輸送の「実車検証」を来年2021年1月下旬に実施すると発表した。当初は今年2020年3月上旬に実車検証を行う計画だったが、新型コロナウイルスの影響により延期していた。

北越急行ほくほく線の列車を使って行われている佐川急便の貨客混載輸送。宅配荷物の専用ボックスを旅客列車に積み込む。【撮影:草町義和】

2社が検討している計画によると、佐川急便の函館営業所から青森営業所のあいだで、宅品便の荷物を収納した専用ボックスを輸送。函館営業所~新函館北斗間の13kmと新青森駅~青森営業所間の4kmはトラックで運び、新函館北斗~新青森間の149kmは北海道新幹線の旅客列車に載せて運ぶ。

これにより、荷物の到着は現在の「翌日午後から」が「翌日午前中から」になり、発送から到着までの時間が短縮されるという。

佐川急便は現在、北越急行ほくほく線(新潟県)の普通列車やJR北海道の宗谷本線の普通列車などを使った貨客混載輸送を行っている。