京成電鉄・北総鉄道「デジタル列車無線」きょうから使用開始 異常時の対応を改善



デジタル列車無線の車上アンテナ。【画像:京成電鉄・北総鉄道】

京成電鉄と北総鉄道は4月17日から、デジタル方式の列車無線の使用を開始する。運行上のトラブルが発生したときの対応の迅速化を図る。両社が4月16日、発表した。

両社は2018年度から、列車無線のデジタル化で必要な地上基地局と車上設備の工事を進めてきた。このほどすべての地上基地局の工事と車上設備の一部の工事が完了。4月17日からデジタル無線の工事が完了した列車より順次使用を開始する。

従来のアナログ方式の列車無線では、線路の脇に電線(誘導線)を設置。誘導線と車両上に設置されたアンテナとのあいだで通信を行っている。これに対してデジタル方式は、携帯電話のように無線基地局のアンテナを設置。空間に電波を飛ばして車両上に設置されたアンテナと通信する。

両社によると、列車無線のデジタル化で高品質な通話の実現と円滑な情報伝達が可能に。これにより異常時対応の迅速化を図るという。車上設備の設置が完了していない車両についても工事を進め、デジタル方式の列車無線に順次切り替えていく方針だ。

列車無線は、列車運行を管理している運輸指令と列車乗務員とのあいだの情報伝達のほか、事故・災害発生時などに異常を知らせる信号を発報。周囲の列車を停止させ、事故の拡大を防ぐ役割をもつ保安設備だ。京成電鉄は1969年からアナログ方式の列車無線を使用。北総鉄道は1979年の開業当初からアナログ無線を導入している。