三浦半島の水族館「油壺マリンパーク」9月で閉館 京急久里浜線「油壺延伸」も数年前に凍結



9月で閉館する京急油壺マリンパーク。【画像:京急電鉄】

京急電鉄は5月12日、同社グループの水族館「京急油壺マリンパーク」(神奈川県三浦市)を9月30日限りで閉館すると発表した。

京急電鉄によると、建物や設備の老朽化が激しく、これ以上の維持管理は困難と判断して閉館することにしたという。動物類はほかの施設と受け入れに関する協議を進める一方、閉館後も、飼育・施設管理に必要な要員・体制を維持し、すべての動物類の移譲を完了するまで対応するとしている。

京急油壺マリンパークは1968年、京急電鉄の創立70周年記念事業の一環としてオープン。京急電鉄によると、西に相模湾が広がり、江ノ島・富士山・伊豆半島・伊豆大島を一望できる場所にあり、当時は東洋一といわれた大回遊水槽などがある。

かつて京急電鉄は三崎口駅から久里浜線の延伸して小網代地区に油壺駅を設ける計画を持っていた。現在の京急油壺マリンパークのアクセスは京急電鉄の久里浜線・三崎口駅から路線バスで約6km、15分程度。これに対して油壺駅の旧予定地から京急油壺マリンパークまでの距離は約1.7kmで、久里浜線からのアクセスが改善されるはずだった。しかし京急電鉄は2016年、三浦半島の人口減少や地価下落を受け、久里浜線・三崎口~油壺間の延伸事業の凍結を決めている。

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