京急電鉄は5月12日、本年度2021年度の鉄道事業設備投資計画を発表した。車両の新造やホームドアの設置、連続立体交差事業(連立事業)の推進などを行う。総額は206億円。
車両は1000形電車を12両(4両編成3本)増備する。今年2021年5月6日から営業運転を始めた車両と同じタイプのものを増備するもので、ロングシートとクロスシートの両方に転換できるデュアルシートを車内に設ける。ホームドアは平和島・京急東神奈川・日ノ出町・追浜・汐入の各駅で設置工事を進める。
品川駅とその前後を含む本線・泉岳寺~新馬場間の高架化は昨年2020年4月1日、連立事業として都市計画事業の認可を受けた。本年度2021年度から本格的な工事に着手する。この連立事業では、品川駅のホームを地上に下ろして現在の2面3線から2面4線に増強。北品川駅付近を高架化する。大師線・東門前~小島新田間の連立事業(第1期)工事は2019年3月に線路の地下化が完了しているが、引き続き地上の整備を進める。
このほか、電気設備や運転保安設備の改良・更新、高架橋の耐震補強などの防災・地震対策、駅のホーム上家延伸、エスカレーター更新、駅舎の改修などを行う。羽田空港第1・第2ターミナル駅の引き上げ線の新設についても「将来の成長に向けた投資」として引き続き設計などを進めるとしている。
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