Suica・PASMO「記名式も発売中止」一部カードは継続、半導体不足の影響続く



JR東日本・PASMO協議会・東京モノレール・東京臨海高速鉄道は7月31日、交通系ICカード「Suica」「PASMO」について、無記名式カードに続いて記名式カードの発売も一時中止すると発表した。

Suicaを導入しているJR山手線。【撮影:草町義和】

新たに発売が中止されるのは、Suica・モノレールSuica・りんかいSuica・PASMOの記名式カードの新規発売。発売中止期間は8月2日から当面のあいだとしており、再開のめどは立っていない。

短期間の訪日外国人旅行者向けに発売しているSuicaカード「Welcome Suica」も、8月2日から発売場所と発売枚数を制限。成田空港・空港第2ビル・羽田空港第2ターミナル・羽田空港第3ターミナルの各駅で一人1枚まで発売する。

一方、定期券の新規発売や子供用・障害者用カードの発売、カードの障害や紛失時の再発行サービスは継続。5月から新たにSuicaエリアになった青森・盛岡・秋田の各エリアでは、無記名式・記名式ともにSuicaカードを引き続き購入できる。

PASMOの企画乗車券など一部の無記名式PASMOカードも引き続き購入可能。訪日客向けのPASMOカード「PASMO PASSPORT」も購入でき、6月8日から実施している発行手数料(500円)の無料キャンペーンも継続する。

新たに発売が中止される記名式カードとすでに発売を中止している無記名式カード。【画像:JR東日本・PASMO協議会・東京モノレール・東京臨海高速鉄道】
発売を継続するカード。【画像:JR東日本・PASMO協議会・東京モノレール・東京臨海高速鉄道】

Suica・PASMOの発行事業者は世界的な半導体不足の影響を受け、6月8日から無記名式カードの発売を中止している。

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