東京地下鉄(東京メトロ)と東京都交通局は2月13日、東西線・半蔵門線・都営新宿線の3線が乗り入れている九段下駅について、3月14日から3線共通の改札口を設けると発表した。3月28日からは乗り換えエレベーターの使用も開始する。
地下3階に設置している4カ所の改札口(半蔵門線・都営新宿線)を撤去するとともに、地下2階の2カ所の改札口(東西線)を移設。これにより3線共通の改札口とする。半蔵門線と都営新宿線の改札口が共通化されているが、これにより東西線から半蔵門線や都営新宿線に乗り換える場合も改札をいったん出る必要がなくなる。
また、靖国神社・武道館寄りに地下4階(半蔵門線・新宿線ホーム)と地下3階(コンコース)、地下2階(東西線ホーム・改札口)を結ぶ乗り換えエレベーター(20人乗り)を3基設置。東西線(中野方面)と半蔵門線・都営新宿線とのエレベーターでの乗り換えが便利になるという。
九段下駅は1964年、東西線の駅として開業。続いて1980年に都営新宿線、1989年に半蔵門線がそれぞれ乗り入れた。都営新宿線と半蔵門線の駅施設は一括で整備されており、特に半蔵門線の大手町方面ホームと都営新宿線の新宿方面ホームは構造上は一体化していたが、当初は壁で仕切られていた。
2013年に壁が撤去され、両線の改札口も共通化。これにより半蔵門線・都営新宿線はいったん改札を出ることなく乗り換えできるようになったが、東西線と半蔵門線・都営新宿線の乗り換えは従来通り改札をいったん出る必要があった。