小田急電鉄は4月28日、本年度2022年度の鉄道事業設備投資計画を発表した。総額263億円。ホームドアの整備推進や車両の更新、駅の改良工事などを推進する。
車両は新型の通勤電車5000形を30両(10両編成3本)増備する。小田急電鉄は増備分について「1000形の代替車両」としている。1000形は1987年から1993年にかけ196両が製造されたが、2020年に初の廃車が発生した。
また、2002年から運用されている3000形は18両(6両編成3本)をリニューアル。省エネルギー化を図った制御装置の搭載やオイルフリーコンプレッサーへの更新などを実施し、5000形と同様に車椅子・ベビーカースペースを各車両に1カ所設ける。
安全対策強化策としては、ホームドアの整備を引き続き進める。2022年度は本厚木駅の1・2番線ホームに整備。このホームドアは特急ロマンスカーに対応した大開口ドアで、小田急としては初の導入になる。
橋梁の耐震補強は町田~相模大野間の横浜線跨線橋と境川橋梁、渋沢~新松田間の第1四十八瀬川橋梁などで実施。このほか、参宮橋・海老名・渋沢の各変電所で受変電設備の更新を開始し、2025年度までの更新完了を目指す。
中央林間駅の駅舎改良は2024年度の完成を目指し引き続き進める。2021年度は東口改札口を新設。今後はホームドアの整備に向けたホーム改良工事やトイレの改修工事を実施する。
《関連記事》
・小田急ロマンスカー「VSE」来年3月で定期運行終了 2023年秋頃に引退へ
・小田急ロマンスカー「1時間11万円」CM・ドラマのロケサービス開始