JR東日本の東京支社は6月16日、中央線各駅停車・飯田橋駅(東京都千代田区)の新しいホームと西口駅舎を7月12日の始発から使用すると発表した。カーブを緩めて乗降時の安全性を高める。

新しいホームは現在のホームと同じ1面2線だが、200mほど新宿寄りにずらすようにして設置。カーブの半径は従来のホームが300mなのに対し新ホームは900mで緩くなり、ホームと車両の隙間が縮小する。ホームドアの使用開始時期は未定。
現在のホームは御茶ノ水寄りの一部が閉鎖されるが、新ホームと東口駅舎をつなぐ通路として活用され、線路に隣接する部分には柵が設けられる。


新しい西口駅舎は鉄骨造り2階建て。多機能トイレとエレベーターを設けてバリアフリー化を図るほか、商業施設のスペースも設けられた。店舗数は5店舗(1階3店舗、2階2店舗)だが、7月12日の時点では1階のコンビニエンスストアのみオープンし、8月以降に1階の残り2店舗がオープンする予定。2階の3店舗のオープン日は未定だ。


JRの飯田橋駅は1894年に開業。当時は現在地から400mほど御茶ノ水寄りにあり、現在地の新宿寄りには牛込駅があった。1928年、複々線化に伴い飯田橋駅と牛込駅を統合する形で現在の飯田橋駅が開業したが、線路がカーブしている部分にホームを設けたため、車両と線路のあいだに大きな隙間ができ、転落事故が起きやすくなった。JR東日本はカーブの緩い牛込駅跡にホームを移転することを計画。2014年から工事を行っていた。
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