上越新幹線の走る美術館「現美新幹線」12月で終了 もと秋田新幹線の改造車、4年で幕



JR東日本の新潟支社は7月27日、上越新幹線・越後湯沢~新潟間で運転しているE3系700番台電車「現美新幹線」の運転を12月で終了すると発表した。運転開始から4年8カ月で引退する。

E3系700番台「現美新幹線」。【撮影:草町義和】

「現美新幹線」は車体の内外を現代美術アートで装飾した車両。今後は8月1日から12月19日までの土曜・休日(8月8・9日と10月3・4日を除く)、下り越後湯沢発「とき451・453・455号」と上り新潟発「とき452・454・456」で運転される。

E3系は1995年から2010年にかけて261両が製造された、秋田・山形新幹線用の電車。このうち秋田新幹線に導入された車両は2014年3月までに引退したが、6両編成1本(R19編成、11~16号車)が上越新幹線の観光列車として「現美新幹線」に改造され、2016年4月から営業運転を開始した。

著名なアーティストがこの列車のために制作した現代アートが各車両の車内に展示されているほか、地元の食材を使ったスイーツやコーヒーを提供するカフェ、現代美術アートに直接触れることができるキッズスペースが設けられている。