名鉄は1月15日、ダイヤ改正を3月16日に実施すると発表した。車掌が乗務しないワンマン運転の拡大や名古屋市営地下鉄との相互直通列車の減便などを行う。
新可児～御嵩でワンマン運転を実施している広見線は、犬山～新可児でも全車特別車「ミュースカイ」を除く全列車でワンマン運転を実施。平日朝の一部列車を除き、運行パターンを犬山～新可児での折り返し運転に変更する。
名鉄犬山線～名古屋市営地下鉄鶴舞線の相互直通運転列車は平日に上下27本が運転を取りやめ、上下16本が区間変更に。土曜・休日も上下28本が運転を取りやめる。平日は10～16時台の運転を取りやめ、21時台以降も一部を除き運転を取りやめ、17～20時台は上小田井～岩倉で1時間あたり2本になる。土曜・休日は10時台以降、一部を除き運転を取りやめる。
名鉄小牧線～名古屋市営地下鉄上飯田線の直通列車は、平日の上下8本と土曜・休日の上下12本の運転を取りやめ。平日7～8時台は1時間あたり1本減って7本になり、平日9時台と土曜・休日17～19時台は1時間あたり2本減の4本になる。名鉄は地下鉄直通列車の見直しについて、利用状況にあわせたとしている。
中部国際空港アクセス輸送は朝・深夜の利便性向上を図る。平日の金山7時12分発の中部国際空港行き急行は運行区間を弥富→名鉄名古屋→中部国際空港に拡大。普通列車を除き、6～20時台に名鉄名古屋駅から中部国際空港行きを毎時6本運行する。
深夜帯は23時台に中部国際空港駅を発車する快速急行1本を増発。名鉄名古屋発→東岡崎行き最終列車の時刻を5分繰り下げる。これにより神宮前駅で中部国際空港発→名鉄岐阜行き最終列車からの乗り換えが可能となり、中部国際空港から三河地区へのアクセスを改善する。
朝・夕方は利用状況に応じて一部列車の輸送力を強化。土曜・休日の夕方は豊橋～名鉄岐阜の快速特急・特急（14本）を現在の6両から一般車2両増やして8両にする。平日朝の西尾6時56分発の弥富行き急行は2両増やし、西尾→新安城は4両、新安城→須ケ口は8両に変わる。平日夕方は名鉄名古屋方面からの名鉄一宮行き急行（3本）が4両から6両、名鉄名古屋方面からの犬山行き普通列車（2本）が2両から4両にそれぞれ増強される。
このほか、新駅の開業や駅の移設も行われる。河和線・高横須賀～南加木屋には加木屋中ノ池駅が開業。普通列車が平日に上下124本、土曜・休日に上下88本が停車する。三河線の三河知立駅は知立駅の高架化工事に伴い猿投寄りへ約900m移設される。
河和線の上ゲ駅は快速急行停車駅に変わる。これにより終日実施していた知多半田駅での列車種別の変更を取りやめ、分かりやすいダイヤにするという。築港線は土曜ダイヤを休日ダイヤに統合し、土曜・休日ダイヤで運転する。
※誤字を修正しました。（2024年1月16日9時）
《関連記事》
・名鉄河和線の加木屋中ノ池駅「2024年3月16日」開業 一部施設はあとから使用開始
・名鉄三河線の三河知立駅「移設」2024年3月16日 高架化の範囲外に
・名鉄「運賃値上げ」2024年3月16日に 国交相認可、特定運賃の見直しなども実施