熊本市電の新型車両「2024年9~12月ごろ」導入か 定員増で混雑緩和に期待



熊本市電で計画されている新型車両は今年2024年中に導入される見込みになった。熊本市の大西一史市長が4月24日、定期例記者会見で明らかにした。

熊本市電に導入される新型車両のイメージ。【画像:熊本市】

新型車両は3車体連節の超低床電車。定員は112人で、従来の2車体連節超低床電車の9700形(76人)や0800形(82人)の1.4~1.5倍程度に増強される。これまでは2024年度に2編成が導入される見込みとされていた。

大西市長は記者会見で、新型車両の導入時期について「今年中に入る。(熊本市電が100周年を迎える)8月には間に合わないが、年内には(2編成を)導入できる」と話し、9~12月ごろに導入される可能性が高いことを示唆した。

新型車両の定員は2車体連節の9700形や0800形(写真)の約1.4~1.5倍になる。【撮影:草町義和】
熊本市電では1両の電車も多い。【撮影:草町義和】

大西市長は市電について「大きな課題になっているのが積み残し。1両の電車が多いため多くの人が乗れずに朝夕のラッシュ時には不便をかけている」と話し、新型車両の導入による輸送力の強化と混雑緩和に期待を寄せた。

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