熊本市電「女性優先車両」4月から本格実施へ 低床車両の後方車



熊本市交通局は4月1日から、熊本市電に「女性優先車両」を本格導入する。

2両編成の停車車両の後方車が女性優先車両になる。【撮影:草町義和】

女性優先車両は平日の7~9時のあいだに実施。A系統(健軍町~熊本駅前・田崎橋)の上下各2本とB系統(健軍町~上熊本)の上下各2本について、2両編成低床車両の進行方向に対し後方の車両を女性優先車両とする。女性のほか小学生以下の人、障害者(介護者を含む)も利用できる。

女性優先車両の位置を明確化するため、車両の窓ガラスや乗降口、連結部に表示ステッカーを貼り付ける。

熊本市交通局によると、市電車内で痴漢・盗撮などの迷惑行為が毎年発生し、その件数も減少しないことから、防止策の検討のため昨年2020年9月から女性優先車両の試験導入を実施した。

アンケート調査によると、昨年2020年12月の集計結果では賛成が6割を占めた。2回目の今年2021年2月の集計結果は、「賛成」「どちらかといえば賛成」とする回答が全体の8割を上回った。

《関連記事》
熊本市電が平日減便 1月25日ダイヤ改正、利用者3割減
熊本市電「自衛隊ルート」延伸、実施設計のめど立たず 基本設計は本年度中に完了へ