福岡地下鉄七隈線「またダイヤ改正」さらに増発、平日朝と土曜・休日の間隔を縮小



福岡市交通局は3月23日、七隈線のダイヤ改正を実施する。博多駅への延伸で利用者が大幅に増えており、昨年2023年8月のダイヤ改正に続いて再び増発する。

七隈線の列車。【撮影:草町義和】

平日ダイヤは朝ラッシュ時に3往復を増発。夕方も1往復増やす。これにより運行本数(片道)は現在の166本から170本に。運行間隔(最短)は朝ラッシュ時で現在3分15秒のところ、3分に縮小される。

土曜・休日は朝4往復、昼5往復、夕方3往復、それぞれ増発。運行本数(片道)は現在の138本から12本多い150本になる。現在の運行間隔(最短)は7分30秒だが、ダイヤ改正で朝が5分、昼が7分、夕方が6分にそれぞれ縮小される。空港線・箱崎線は平日、土曜・休日ともに変更しない。

七隈線は昨年2023年3月、天神南~博多の1.6kmが延伸開業。山陽新幹線や九州新幹線などが乗り入れるターミナルの博多駅への連絡が改善されたため利用者が大幅に増加した。輸送人員は延伸開業月の2023年3月が7万5099人だったのに対し、翌4月は1.6倍の12万314人。混雑が激しくなったことから同年8月にダイヤ改正を実施して増発していた。

福岡市営地下鉄の3路線(点線は2023年3月に開業した七隈線の延伸区間)。【画像:国土地理院地図、加工:鉄道プレスネット】

今回のダイヤ改正による増発でピーク時の混雑率は現在の130%から125%に下がる見込み。福岡市はダイヤ改正後も車両を増やして増発する考えで、2026年度と2027年度に合計4編成を増備して混雑率を115%に下げる方針だ。

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