JR東日本の常磐線・富岡~浪江間で試運転開始へ 震災と原発事故で運休中



JR東日本の水戸支社は12月4日、運休中の常磐線・富岡~浪江間(福島県)で試運転を実施すると発表した。本年度末の運転再開を目指す。

試運転が始まる区間。【画像:JR東日本】

富岡~浪江間は2011年3月に発生した東日本大震災で線路などの施設が損傷。沿線にある福島第一原子力発電所の事故の影響で立ち入りできない状況が続き、復旧工事の着手もほかの路線より遅くなった。

このほど復旧工事が進み、線路設備や電力設備、信号・通信設備などの機能を確認するための試運転が12月18日から始まることが決まった。

運転再開は本年度末(2020年春)の予定。この区間が再開すると、バス高速輸送システム(BRT)に転換した路線を除き、東日本大震災の影響による運休区間が解消される。