長野地域のバスもJR東日本「地域連携ICカード」導入へ 従来のICカードと交代



長野市公共交通活性化・再生協議会とJR東日本は9月27日、長野地域のバスなどに「地域連携ICカード」を利用したIC乗車サービスを導入することで合意したと発表した。2025年春の導入を予定している。

長電バスの路線バス。【画像:MaedaAkihiko/wikimedia.org/CC BY-SA 4.0】

地域連携ICカードが導入されるのは、アルピコ交通が長野市・小川村で運行している一般路線バス全線と、長電バスが長野市・須坂市・飯綱町・高山村で運行している一般路線バス全線。市町村営バスの一部路線や長野市・須坂市・飯綱町・高山村を運行する乗合タクシーにも導入される。現在のバス共通ICカード「KURURU(くるる)」と同じ利用範囲を想定しているという。鉄道への導入は合意内容に含まれていない。

サービス開始時期は2025年春の予定。これに伴い「KURURU」は地域連携ICカードと交代する形で運用を終了する。協議会とJR東日本は新カードの具体的な内容やカードの交換手続きなど具体的な内容について決まり次第案内するとしている。

地域連携ICカードはJR東日本が展開している「2in1」のICカード。JR東日本のICカード「Suica」として使えるほか、バス定期券や各種割引などの地域独自サービス機能を加えることができる。これまでに東北地方や栃木県、群馬県のバスなどで導入されている。

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