大阪メトロ中央線延伸部の加算運賃「認可」実施運賃は上限と同額



国土交通大臣は5月17日、大阪メトロが申請していた中央線の延伸部に適用する加算運賃の上限設定を認可した。延伸部の開業日から適用する。

大阪メトロ中央線の列車。【画像:KUZUHA/写真AC】

加算運賃が設定されるのは、大阪メトロ中央線の延伸部・コスモスクエア~夢洲3.2km。加算額の上限は普通旅客運賃が90円で、定期旅客運賃は1カ月の場合、通勤で3370円、通学で1520円を加算する。大阪メトロは実際に客から収受する加算運賃(実施運賃)も上限と同額で設定する。

コスモスクエア~夢洲のみ利用する場合、普通旅客運賃は基本運賃が230円で、これに鉄道駅バリアフリー料金(10円)と加算運賃(90円)を加算して合計330円になる。梅田~夢洲では基本運賃の330円に鉄道駅バリアフリー運賃と加算運賃を加算して430円だ。

大阪メトロ中央線の延伸部(赤)。【画像:国土地理院地図、加工:鉄道プレスネット】

大阪メトロは「延伸に伴う設備投資費用等の一部についてお客さまにご負担いただくため」とし、2月に加算運賃の上限設定認可を申請。4月に運輸審議会が「認可することが適当」と答申していた。

中央線の延伸部は2025年4月から開催される大阪・関西万博の会場アクセス路線になる。大阪メトロは万博開催日より少し早い同年3月末の開業を目指していたが、万博開催前の準備作業で会場に入る関係者の輸送を行うため、開業時期は1月末に前倒しされる見込みだ。

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