宗谷本線「東風連駅」高校の近くに移転 駅名も改称、JR北海道



現在の東風連駅(青)と移転後の名寄高校駅(赤)の位置。【画像:国土地理院地図、加工:鉄道プレスネット編集部】

JR北海道は4月8日、宗谷本線の東風連駅(名寄市)を移転し、「名寄高校駅」に改称すると発表した。来年2022年春の移転を予定している。

東風連駅(名寄高校駅)は現在地から名寄寄りへ約1.6kmの場所に設置。1面1線の単式ホームを設けた無人駅で、スロープも設ける。駅から名寄高校までの距離は現在約1.5kmだが、移転後は約200mに短縮される。実質的には東風連駅の廃止と名寄高校駅の新設に近い。

JR北海道によると、東風連駅の移転・改称を名寄市が要望。これを受けて検討と協議を進めてきた。移転の費用は名寄市が負担する。

名寄市は2020年度予算に東風連駅移転事業として1369万7000円を新規計上。本年度2021年度予算案では4780万円を計上し、実施設計と本体工事のほか、コミュニティ施設や外構工事を行うことにしている。

同市によると、名寄高校の進学者数はここ数年、少子化の影響で募集定員を下回っている状態。東風連駅を名寄高校近くに移設することで通学生の利便性向上を図り、「魅力ある高校づくりに対し、市としても支援していきます」としている。