JR東海・JR西日本の2社は4月4日、東海道・山陽新幹線で「予約不要の車内荷物置場」を試行すると発表した。16両編成の列車の一部デッキに設置している「特大荷物コーナー」を事前の予約なしで利用できる荷物置場に変更。「特大荷物」を持ち込む場合は特大荷物コーナーを利用できなくなる。

3辺の合計が160~250cmの特大荷物を持ち込む場合、現在は「特大荷物スペースつき座席」か「特大荷物コーナーつき座席」を事前に予約する必要がある。特大荷物スペースはデッキ寄り座席後方のスペースを荷物置場として活用するもので、特大荷物コーナーはデッキに設置されている特大荷物専用の荷物置場だ。
7月1日からは、16両編成の列車の6カ所(3・5・7・9・13・15号車)に設置している特大荷物コーナーを「事前予約不要でご利用いただける荷物置場」に変更する。これに先立ち特大荷物コーナーの案内表記を5月以降、順次変更する。

試行期間中の荷物置場は誰でも利用できる共用コーナーになり、2社は「ゆずり合ってご利用ください」と呼びかけている。試行期間の終了時期は現時点で定められておらず、2社は別途案内するとしている。
これにより、特大荷物を持ち込む場合に利用できるのは「特大荷物スペースつき座席」だけになる。2社は特大荷物を持ち込む場合、「特大荷物スペースつき座席」を予約して利用するよう呼びかけている。

予約不要の荷物置場の試行について、2社は「昨今の観光等によるご利用の増加」に伴うものとしている。
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