大阪の村営索道「金剛山ロープウェイ」廃止へ 民間譲渡の可能性も検討

大阪府の千早赤阪村は2月18日、金剛山ロープウェイの「村単独での事業運営」を断念すると発表した。同村は事業廃止の条例案を提出し、民間譲渡の可能性を検討する。

2019年から運休している金剛山ロープウェイ。【画像:Kansai explorer/CC BY-SA 3.0】

金剛山ロープウェイは1966年に開業した普通索道のロープウェイ。千早赤阪村と奈良県御所市の境界上にある金剛山の山麓側(千早駅)と山頂側(金剛山駅)を結ぶ。2018年の大阪北部地震を受け施設の耐震検査を行ったところ、駅舎の強度不足が判明。2019年3月15日から運休している。

千早赤阪村によると、運行再開には駅舎などの耐震補強工事だけでなく、開業以来更新していない電気設備の更新も必要。ロープウェイの運営にはこれまで一般会計から約6億円を繰り入れており、今後もさらに赤字状態が続く見通しだ。

このため同村は「村民の皆さまにこれ以上の負担を強いることは、他の行政サービスの低下にもつながる」とし、今年2021年2月25日開会の村議会に金剛山ロープウェイの事業廃止に伴う関連条例を提出することにした。関連条例が可決された場合、千早赤阪村は民間譲渡の可能性を検討するとしているが、譲渡先が見つからない場合はロープウェイ施設の撤去工事などを進めるという。

このほか、金剛山駅の近くにある大阪府有地の村営宿泊施設「香楠荘」も、ロープウェイの運休に伴い利用者が大幅に減少し、2019年8月から休館中。千早赤阪村は同館の事業廃止に関する条例も提出する。

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