小田急1000形「オリジナルカラー未更新車」3種類のツアー 「最後の4両編成」も



1000形のオリジナルカラー未更新車。【画像:小田急電鉄】

小田急電鉄は8月27日、1000形電車のうちオリジナルカラーの未更新車を楽しめる3種類のツアーを10月から11月にかけ実施すると発表した。

オリジナルカラーの1000形未更新車は「デビュー以来、リニューアル工事や塗装変更することなく、デビュー当時のスタイルやロイヤルブルーの帯のまま、現在も活躍している編成」(小田急電鉄)のこと。ツアーでは4両編成のオリジナルカラー未更新車としては最後の編成となった第1051編成などを使用する。内容は次の通り。

●小田急の電車撮影会 最後の4両未更新車オリジナルカラー編成(10月23・24日)

第1051編成の貸切列車で唐木田駅から相武台前駅へ向かう。走行中に録音専用車両を設定。相武台前駅に隣接する車庫で記念撮影を楽しめる。10月24日に限り、廃車済みの1000形の部品などの販売会を実施する。参加費は大人4900円・子供(小学生)4600円から。

4両編成のオリジナルカラー未更新車としては最後の編成となった第1051編成。【画像:小田急電鉄】

●親子(家族)限定!1000形で鉄道のお勉強!(11月3日)

小学生・中学生を含む親子(家族)限定。4両の第1051編成に6両編成の1000形未更新車を連結した10両編成の貸切列車で海老名電車基地から喜多見電車基地へ向かう。参加費は大人1万900円・中学生1万3900円・小学生1万3600円。

海老名電車基地では、ブレーキなどの安全点検を行う制動試験や車両連結の様子を見学。車中では運転士・車掌の仕事を乗務員が説明する。喜多見電車基地では車両の洗浄を車内から見学するほか、小中学生に限り制動試験や汽笛操作など運転士業務、車内アナウンスやドア開閉など車掌業務に挑戦してもらう。

●1000形(10両)貸切車両で満喫しよう!(11月6・7日)

4両の第1051編成と6両編成の1000形未更新車を連結した10両編成の貸切列車に乗り、海老名電車基地から唐木田駅へ向かう。参加費は大人6800円・子供(4歳~小学生)6500円。

1000形に搭載されている特殊ブレーキ(自動ブレーキ)について「解説・体感」できる時間が設けられるほか、現役乗務員による1000形にまつわる体験談や思い出話などを楽しめる。途中交代制として、4両編成と6両編成の両方に乗車できる。唐木田駅に到着後は、第1051編成と6両編成の未更新車を連結した10両編成の撮影時間が設けられる。

各ツアーの申込みは9月14日以降、小田急トラベルのウェブサイトで順次受け付ける。

小田急の1000形は1987年から1993年にかけ196両が製造された通勤電車。2015年以降、車体の帯色をロイヤルブルーから4000形電車と同じインペリアルブルーに変更し、制御装置を新型に更新するなどしたリニューアル車が運用されており、未更新車は数を減らしている。昨年2020年には1000形としては初の廃車が発生した。

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