都市鉄道の混雑率、2019年度は前年度と同水準 追加調査の主要駅利用状況は大幅減



新型コロナウイルスの影響で遅れていた、2019年度の都市鉄道の混雑率調査の結果が今年2020年9月25日に国土交通省から公表された。東京・大阪・名古屋の三大都市圏における混雑率は、いずれも前年度2018年度と同じ水準で、大きな変化はなかった。

2019年度も混雑率が最悪だった東京メトロ東西線。【撮影:草町義和】

各都市圏の平均混雑率は、東京圏が163%、大阪圏が126%、名古屋圏が132%。混雑率が180%を超えた区間は、次の11区間(カッコ内は2018年度)。いずれも東京圏の線区で、顔ぶれは2018年度からの変化はなかったが、埼京線の混雑率上昇とJR南武線の混雑率下降で6~10位の順位が入れ替わった。

1位:東京メトロ東西線(木場→門前仲町):199%(199%)
2位:JR横須賀線(武蔵小杉→西大井):195%(197%)
3位:JR総武線緩行(錦糸町→両国):194%(196%)
4位:JR東海道線(川崎→品川):193%(191%)
5位:東京都日暮里・舎人ライナー(赤土小学校前→西日暮里):189%(189%)
6位:JR京浜東北線(大井町→品川):185%(185%)
6位:JR埼京線(板橋→池袋):185%(183%)
8位:JR中央線快速(中野→新宿):184%(182%)
9位:東急田園都市線(池尻大橋→渋谷):183%(182%)
10位:JR南武線(武蔵中原→武蔵小杉):182%(184%)
11位:JR総武線快速(新小岩→錦糸町):181%(181%)

この調査結果には、新型コロナウイルスの影響はほぼ反映されていないとみられる。鉄道各社局はテレワークの普及などで、新型コロナウイルスの終息後も輸送人員が「コロナ前」の水準まで回復することはないとみており、本年度2020年度以降の混雑率は大幅に下降する可能性もありそうだ。

三大都市圏の混雑率の推移。【画像:国土交通省】
東京圏のおもな線区の混雑率。【作成:鉄道プレスネット編集部/参考:国土交通省公表資料】
大阪圏のおもな線区の混雑率。【作成:鉄道プレスネット編集部/参考:国土交通省公表資料】
名古屋圏のおもな線区の混雑率。【作成:鉄道プレスネット編集部/参考:国土交通省公表資料】

このほか、国交省は新型コロナウイルス感染拡大防止への対応による影響を把握するため、2020年9月第1週の全国主要駅の利用状況の調査も行った。それによると、2019年のピークを100とした場合の本年のピーク指数は、JR東日本の東京駅が51。東京メトロの日本橋駅は57で、おおむね4割近く減少している。一方、大阪圏と名古屋圏の主要駅の指数は69~77で、3~4割程度の減少にとどまっている。