JR東日本の東京駅「都営浅草線方式」新幹線にホームドア導入へ 自動で編成判別



JR東日本は10月7日、東京駅の新幹線ホームにホームドアを導入すると発表した。ドアの位置が異なる複数の編成が停車することから、自動的に編成を判別して開扉するホームドアを選択する方式を採用する。

東京駅の23番線ホームに停車しているJR東日本の東北新幹線「はやぶさ」。【撮影:草町義和】

ホームドアが導入されるのは、JR東日本の新幹線ホームで20~23番線ホーム。まず2028年度末に20・21番線ホームにホームドアを導入し、2029年度末には22・23番線ホームにも導入する。JR東海が運営する東海道新幹線のホームはホームドアが設置済みだ。

導入されるホームドアは開口幅が標準で約1700mm。最大では約6040mmになる。高さはドア部が約1200mmで、それ以外は約1350mm。下部の隙間は約150mmになる。安全機能として3次元エリアセンサーの居残り検知、戸当たり検知、引き込み検知、非常脱出ドアを導入。ドアの一部をガラス化して視認性を向上させる。ドア開口部の数は1番線につき49カ所。

東京駅の新幹線ホームへのホームドア設置イメージ。【画像:JR東日本】

JR東日本の東京駅には東北・秋田・山形・上越・北陸の各新幹線が乗り入れている。同駅を発着する新幹線車両の編成は多種に及び、ドア位置も異なる。このため、駅に到着した編成の種類を判別して自動でドアの位置に応じたホームドアを開扉する機能を導入する。JR東日本によると、QRコードを使用して編成を判別する方式を開発中。将来的には車両のドアとホームドアが連携して自動的に開閉する機能の検討も進めるという。

上越・北陸新幹線E7系の停車時と東北新幹線E5系停車時のホームドアの開口イメージ。【画像:JR東日本】

QRコードを使用して編成を判別する方式は2019年、東京都交通局が都営浅草線に世界で初めて導入。JR東日本は新幹線ホームにこの方式を導入するのは世界初としている。

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