JR西日本は8月22日、広島エリアに有料座席サービス「快速 うれしート」を導入すると発表した。山陽本線で運行している快速列車の一部座席を指定席に設定。同社の中国統括本部が実施する10月5日のダイヤ修正にあわせてサービスを開始する。

「うれしート」は編成中一番後ろの車両の運転台寄り20席を指定席として設定するもの。指定席と自由席の境界には「のれん」を設置し、「うれしート」が設定された有料エリアであることを分かりやすくする。

「うれしート」が設定される列車は、山陽本線の平日上り1本と土曜・休日2本。平日は岩国6時48分発の広島行き快速「通勤ライナー」(227系電車4両編成)に「うれしート」を設定する。「うれしート」の設定区間は岩国→五日市だが、五日市駅から広島方面へはそのまま着席できる。土曜・休日は岩国発15時39分・16時39分の広島行き快速「シティライナー」(227系6両編成)に「うれしート」を設定。岩国→広島の全区間が「うれしート」の設定区間になる。


「うれしート」を利用する場合は乗車券類のほか指定席券を購入する必要がある。指定席券の発売額は全区間一律で通常期が530円、閑散期が330円。ただしJR西日本のネット予約サービス「e5489」では300円のチケットレス指定席券を発売する。
JR西日本は関西圏を中心に有料着席サービス「Aシート」「うれしート」を導入しているが、中国エリアでの導入は初めて。JR西日本は「通勤・通学やおでかけが、座って快適になる、うれしいサービス『快速 うれしート』をぜひご利用ください」とアピールしている。
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