大和路線・おおさか東線の快速に「指定席」有料エリア分かりやすくする工夫も



JR西日本の近畿統括本部は8月24日、大和路線・おおさか東線で運行している平日朝の快速列車に指定席を設定すると発表した。10月23日から通勤通学客向けの有料座席サービス「快速 うれシート」として展開する。

大和路線などで運用されている221系。【画像:エリザベス⭐︎/写真AC】

指定席が設定される快速列車の列車名と運行区間、時刻などは次の通り。

●大和路線
Q区間快速1号:加茂6時29分発→奈良6時48分発→天王寺7時28分着→大阪7時50分着
Q区間快速3号:加茂7時29分発→奈良7時48分発→天王寺8時28分着→大阪8時50分着
※列車名・指定席が設定されるのは加茂→天王寺のみ

●大和路線~おおさか東線
F直通快速51号:奈良7時06分発→新大阪8時05分着→大阪8時11分着
F直通快速53号:奈良7時30分発→新大阪8時32分着→大阪8時38分着

いずれも221系電車8両編成のうち、最後部1号車の後ろ寄り20席を有料エリアの指定席として設定。有料エリアは指定席券を持っている客のみ利用できる。サービス設定時は有料エリアであることを分かりやすくするため「のれん」を設置する。

最後尾1号車の有料エリア・指定席の位置(左)。有料エリアとの境界上に「のれん」(右)を設置する。【画像:JR西日本】
「快速 うれシート」のロゴイメージ。【画像:JR西日本】

指定席料金は全区間一律で通常期530円・閑散期330円。駅の指定席券売機などで発売し、車内では発売しない。JR西日本のネット予約サービス「e5489」では300円で購入できるチケットレス商品を発売する。発売開始日時は運転日1カ月前の10時から。

JR西日本は2019年3月から、JR神戸線・JR京都線・琵琶湖線の新快速列車に通勤通学客向けの有料座席サービス「Aシート」を導入。現在は野洲・草津~姫路・網干で1日あたり6往復を運行している。

※記事を差し替えました。(2023年8月24日14時55分)

《関連記事》
阪和線の久米田駅に「西口改札」ホームから少し離れて「将来構想」に対応
JR西日本「車内防犯カメラ」特急・京阪神すべて設置へ 大阪環状線323系は万博前に