阪和線の久米田駅に「西口改札」ホームから少し離れて「将来構想」に対応



JR西日本は8月1日、阪和線・久米田駅(大阪府岸和田市)で設置工事を進めてきた「西口改札」を9月25日から使用開始すると発表した。駅へのアクセス向上などを図る。

西口改札の新しい駅舎のイメージ。【画像:岸和田市/JR西日本】

西口改札の新しい駅舎は上りホーム側だが、ホームから少し離れた場所に配置。上りホームと新駅舎は通路で結ぶ。駅舎内には自動改札2通路と券売機1台を設ける。駅舎は「久米田の町並みに調和する“屋根の連なり”」をコンセプトにデザイン。駅の西側には池田王子跡(旧熊野街道)があり、昔ながらの瓦屋根の街並みが残っていることにちなんだ。

西口の駅舎と駅前広場のイメージ。【画像:岸和田市/JR西日本】

久米田駅は相対式ホーム2面2線で下りホーム側(東側)のみ駅舎がある。岸和田市によると、朝夕ラッシュ時は駅前が駅利用者や送迎の車で混雑し、付近の踏切でも渋滞が発生して危険な状況という。

このため岸和田市は2017年、同駅のアクセス改善基本構想を策定。駅へのアクセス向上と駅周辺の混雑緩和を図るため、上りホームがある西側にも駅舎や駅前広場を整備することが決まり、昨年2022年から工事が行われていた。

久米田駅の平面図。西口の駅舎と上りホームは少し離れている。【画像:JR西日本】

阪和線の久米田駅を含む部分では将来の高架化が構想されており、同駅では高架化の工事期間中、現在の上りホームのさらに西側に仮の上りホームを設けることが想定されている。西口の新しい駅舎は高架化構想に対応するため、仮の上りホームの想定位置とかぶらないよう配置。現在の上りホームから少し離れた場所に整備された。

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