JR九州が乗り放題「みんなの九州きっぷ」再発売 発売額と特典に変化も



JR九州は9月30日、同社の全線または九州北部の路線を自由に乗り降りできるフリー切符「みんなの九州きっぷ」を再び発売すると発表した。

JR線の駅としては日本最南端の西大山駅。「全九州版」なら乗り降りできる。【画像:ゆっけ0505/写真AC】

今回の発売期間は10月6日~12月22日。利用開始日の1カ月前から3日前まで発売する。10月9日~12月26日の連続する土曜・休日の2日間に限り、九州新幹線や特急列車なども含め普通車自由席を自由に乗り降りできる。普通車指定席は6回だけ利用できる。

発売されるのは「全九州版」「北部九州版」の2種類。「全九州版」はJR九州の全線が利用可能だ。「北部九州版」は九州新幹線・博多~熊本間と豊肥本線、鹿児島本線・熊本~宇土間、三角線・宇土~三角間を含む北部エリアのJR九州線が利用できる。

発売額は「全九州版」が大人1万5000円・子供2000円、「北部九州版」は大人8000円・子供1000円。「全九州版」は前回より大人用が3000円値上げされ、「北部九州版」も大人用が2000円高くなる。子供用の発売額は据え置かれるが、子供一人での旅行はできない。いずれも「JR九州インターネット列車予約」でのみ発売される。

男性60歳以上、女性50歳以上なら入会できる「ハロー!自由時間クラブ」会員限定の「みんなの九州きっぷ」も引き続き発売。こちらは大人用のみの発売で、期間中は土曜・休日だけでなく平日も利用できる。

このほか、今回は高速バス「B&Sみやざき10周年記念特別乗車券(片道分)」を利用できる特典が付く。運賃は新八代~宮崎・宮交シティ間が通常4350円のところ3000円。また、レンタカー割引プランの特典はSクラス1日3900円で、前回発売時より500円安くなる。

「みんなの九州きっぷ」は昨年2020年7月に初めて発売。当初の利用期間は同年9月までとされたが、のちに今年2021年3月まで延長された。JR九州は再発売に際し「緊急事態宣言およびまん延防止等重点措置の解除を皮切りに、『みんなの九州きっぷ』」で自由に、思いっきり九州をお楽しみください」と呼びかけている。

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