185系で「貨物線」通って銚子訪ねるツアー JR東日本と銚子電鉄が企画



新金貨物線を走る貨物列車と185系(右上)。【撮影:草町義和、加工:鉄道プレスネット編集部】

JR東日本の千葉支社と銚子電鉄は9月11・12日の計2日、「185系で行く『ぐるっと北総水郷185(いっぱーご)』」と題したツアーを実施する。今年3月に定期運行を終了した国鉄特急型電車の185系を使ったツアー専用の団体臨時列車に乗車。通常は定期運行の旅客列車が走らない貨物線を経由し、銚子を訪ねる。

団体臨時列車の運行区間と時刻は、往路が千葉9時06分発→銚子14時34分着、復路が銚子17時00分発→千葉18時49分着。185系の6両編成を使用する。銚子では約150分の自由散策となり、銚子電鉄の乗車などを楽しめる。

銚子電鉄の列車。【撮影:草町義和】

往路のルートは、千葉→(総武本線)→新小岩操車場→(総武本線貨物支線=新金線・新金貨物線)→金町→(常磐線)→我孫子→(成田線我孫子支線)→成田→(成田線)→佐原→(成田線・鹿島線)→鹿島サッカースタジアム→(鹿島線・成田線)→佐原→(成田線・総武本線)→銚子。

走行区間はすべてJR東日本の路線だが、新金貨物線は定期運行の旅客列車が走っておらず、通常は貨物列車しか走っていない。鹿島線のうち末端の鹿島神宮~鹿島サッカースタジアム間も定期運行されているのはJR貨物の貨物列車と鹿島臨海鉄道の旅客列車だけで、JR東日本の旅客列車は通常運行されていない。鹿島サッカースタジアム駅では同駅構内の留置線に入線する。

復路は銚子→(総武本線)→成東→(東金線)→大網→(外房線)→千葉の経路で千葉に戻る。

旅行代金は大人1万7800円・子供1万3800円。定員は各日176人(最少催行人員100人)で添乗員は同行しない。座席は一人で2席利用。特製掛け紙付き弁当(昼食)と銚子電鉄の1日乗車券(硬券)、台紙付き乗車記念硬券、オリジナルサボプレートが付く。申込みは7月15日13時から、びゅうトラベルサービスの「日本の旅、鉄道の旅」ウェブサイトで受け付ける。

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