鹿児島市電・バスの運賃「1カ月で最大9600円」タッチ決済で超過分が実質無料



鹿児島市交通局は市電に導入しているクレジットカードのタッチ決済について、3月1日から市バスにも導入するとともに、一定の利用金額以上は実質無料になる「月額上限設定サービス」を開始する。

鹿児島市内を走る鹿児島市電。【撮影:草町義和】

毎月1日から末日まで、同じクレジットカード番号でタッチ決済を利用した場合の利用金額を集計。市電も利用できる市バス通勤定期券(1カ月)と同額の9660円を上限とし、これを超える利用は実質無料になる。集計期間は任意の期間を指定することはできない。対象車両は「あいばす」を除く市電・市バスの全車両。サービス利用のための手続きは不要だ。

市電だけ利用すると1カ月57回以上、市バスだけなら43回以上の乗車で上限設定額を超える。たとえば3月1日から31日まで市電に60回乗ると、所定運賃の合計額は1万200円だが、タッチ決済で利用すると540円安い9660円に。50回乗った場合は所定運賃の合計額と同額の8500円を請求される。

鹿児島市電の路面電車。【撮影:草町義和】

鹿児島市交通局は2022年11月から市電でタッチ決済による乗車サービスを導入。今年2024年3月1日からは市バスにもタッチ決済を導入する。タッチ決済による鉄道運賃の上限設定サービスは、昨年2023年7月から福岡市営地下鉄(1日最大640円)で実施されている。

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