都営新宿線「全列車10両編成」8月11日から 輸送力増強で混雑率どう変わった



東京都交通局は7月28日、都営新宿線のすべての列車を10両編成で運行すると発表した。土曜・休日ダイヤは8月11日から、平日ダイヤは8月12日から全列車が10両編成になる。

全列車が10両編成になる都営新宿線。【撮影:草町義和】

都営新宿線は8両編成か10両編成の列車が運行されているが、京王電鉄の乗り入れ車は2007年までに10両編成に統一。東京都交通局も輸送力増強による混雑緩和を目指し2010年から都営車両の10両編成化を順次実施しており、このほど全編成の10両編成化が完了することになった。

都営新宿線で朝ラッシュ時に最も混雑するのは西大島→住吉。この区間の1時間当たり最大輸送力は2010年度が1万9880人(8.9両×16本)だったのに対し、10両編成化が進み輸送力が増強された2019年度は2万3240人(9.8両×17本)と3000人以上増えた。

一方で利用者数も2010年度の2万8926人から2019年度の3万6968人と大幅に増加。混雑率は2010年度が146%だったのに対し2019年度は159%で13%悪化した。コロナ禍の2020年度は最大輸送力が2万3520人(9.9両×17両)に増加した一方で輸送人員が2万7656人に減少し、混雑率も118%に低下している。

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