青森・盛岡・秋田のICカード「来年5月27日」に 導入駅が増加、新幹線定期も対応



JR東日本は12月12日、来年2023年5月27日から北東北の3エリアに同社の交通系ICカード「Suica」を導入すると発表した。

盛岡エリアとしてICカードが利用できるようになる花巻駅。【撮影:草町義和】

「Suica」が導入されるのは青森・盛岡・秋田の3エリアで合計45駅。青森エリアは奥羽本線・弘前~青森の10駅に導入される。盛岡エリアは東北本線・北上~盛岡と田沢湖線・盛岡~雫石、釜石線・花巻~新花巻の18駅に導入。秋田エリアは奥羽本線・和田~秋田~追分、男鹿線・追分~男鹿、羽越本線・新屋~秋田の17駅に導入される。

このうち青森エリアの3駅(弘前・新青森・青森)と盛岡エリアの3駅(北上・花巻・盛岡)、秋田エリアの3駅(秋田・土崎・追分)は自動改札機を設置。それ以外の駅はすべて簡易改札機が設置される。

2023年5月27日に「Suica」が導入されるエリア。【画像:JR東日本】

「Suica」や「モバイルSuica」を利用できるほか、全国相互利用サービスに対応した交通系ICカード、東北地方の路線バスで導入が進む地域連携ICカードの「AOPASS」「Iwate Green Pass」「iGUCA」「AkiCA」なども利用できる。各エリアをまたいでICカードで利用することはできない。

東北新幹線が通る盛岡エリアでは、新幹線駅各駅完結の新幹線定期券「FREX」「FREXパル」も「Suica定期券」として購入できる。設定区間は盛岡~新花巻・盛岡~北上・新花巻~北上の3区間。エリアをまたがる区間は従来通り磁気定期券で発券される。

JR東日本は昨年2021年4月、青森・盛岡・秋田3エリアの44駅で「Suica」を導入すると発表していた。来年2022年3月のダイヤ改正にあわせ田沢湖線・盛岡~大釜に新駅(前潟駅)が開業することから、ひと駅増えて45駅になった。

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